「……い、おい、起きろ!」
「う……うう……」
あの声とは違う低い声が聞こえて、俺は目を覚ました。
まだ頭がフラフラする……何だったんだあの頭痛は。
「やっと起きやがったか……おい、ガキ!ここはどこなんだ!」
ガキ?ここはどこだって?
俺は高山真治で、ここは学校の廊下……。
そんな事を考えながら、身体を起こすと……。
「あれ……どこだここ」
見た事もない、高いビルが建ち並ぶ街の、道路の真ん中にいたのだ。
俺を起こしたのは、いかにも街のチンピラといった風貌の男。
その他にも……20代くらいの女性と、バーコードハゲの中年が倒れていたのだ。
どうなってるんだ……ここはどこで、この人達は誰なんだよ。
さっぱりわけがわからない。
「チッ……ガキなんぞにわかるわけがねえか。変な声が聞こえて、目が覚めたらこんな場所だ」
頭をボリボリと掻いて、空を見上げたチンピラ。
俺もつられて見上げると……空が黒い。
いつの間に夜になったんだと思うけど、そんなに気を失っていたのか?
いや、そうじゃないだろ。
一体、何がどうなって、俺はここにいるんだ?



