殺戮都市~バベル~

その姿に、さすがに内藤さんも気付いたようだ。


すでに走り出していた俺は、チラッと内藤さんを見た。











「え?何あれ?」













ダメだ、目が点になってる!


ポーズを取ったまま固まって、ピクリとも動けないでいる!


このままでは、逃げる事も出来ないまま死んでしまう!


慌てて内藤さんの所に向かおうと、速度を落とそうとした時だった。


「バカ者!私達が向かっても間に合わない!最初からわかっていた事だろう!やつに任せろ!」


恵梨香さんが俺の手首を掴んで、強引に走らせたのだ。


ナイトが……駆け出した!


一直線に内藤さんに向かって!


今、内藤さんはどんな気分だろう。


圧倒的な恐怖が迫り、死を感じているのだろうか。


そんな内藤さんがハッと我に返って、俺達の方に顔を向けた。


そして……。












「アディオス」











そう呟いた瞬間、ナイトの槍が内藤さんの腹部を貫き、大量の血と共に、上半身と下半身が分断されたのだ。


ボトリと地面に落下した内藤さんの上半身。


そしてナイトは……内藤さんを仕留めて、俺達の方に顔を向けた。