殺戮都市~バベル~

恵梨香さんが死神とわかると、すぐに土下座をした内藤さんに経緯を話すと、東軍に向かう手伝いをしてくれると言ってくれた。


なんだかんだ言っても、内藤さんは色々助けてくれるんだよな。


西軍に行った時も、俺と奈央さんを助けてくれたし。


「それでな、化け物が厄介で、先に進むのが少し辛いのだ。手伝ってくれるか?」


「ご主人様の仰せのままに」


は、早くも主従関係が出来上がってしまったよ。


それにしても恵梨香さん……内藤さんにナイトの事を話さなくて良いのか?


ぼかしたみたいに「化け物」としか言ってないけど。


三人で東軍側の光の壁に向かって歩く。


「フッ、少年。俺が心配か?安心しろ、あれから俺も強くなった。ポーンの一匹や二匹くらい足止めしてみせるさ」


やけに男前な笑顔で、力強く親指をグッと立てて俺を見る。


……ポーンじゃないんだけどなあ。


まあ、内藤さんも無理とわかれば逃げるだろう。


あれは……見ただけで危険だとわかるから。


「む、無理しないでくださいね」


俺は、そう言う事しか出来なかった。


そして近付いた東軍側の光の壁。


ここから中央部へと向かうけど……出来ればナイトが近くにいませんようにと祈る事しか出来なかった。