殺戮都市~バベル~

いや、違うけど……名前を言っても大丈夫だよな?


恵梨香さんは別に隠してなさそうだし。


「えっと、こちらは北条恵梨香さんです」


「ほ。北条……恵梨香!?」


あ、さすがに知ってるか。


なんせ賞金首ランキング1位だからな。


この街の人なら誰でも知ってそうだ。


……と、思ったのに。












「外見だけでなく、名前も麗しい!!きっと俺達はこうして出会う事が運命だったんだね!」












違った。


名前が素敵だと反応しただけだった。


「えっと……賞金首ランキング1位の『死神』って言えばわかりますかね?」


俺がそう言い終わるよりも早く、内藤さんは目にも止まらぬ速さで地面の上に滑り込み、見事な土下座をしたのだ。


「申し訳ありませんでしたーっ!!この非礼をどうお詫びすれば良いか……そうだ、心ゆくまで踏んでください!むしろ踏んで、罵ってください!」















うん、徹底した変態だ。


「しょ、少年……本当に何なんだこいつは。少年の仲間なら、私は付き合いを考えるぞ……」


「いや、知り合いではあるんですけど……」


そこまで言われると、仲間というのは恥ずかしい気がしてきた。