殺戮都市~バベル~

「おやおや、経験豊富そうな見た目とは違って、随分ウブなようですね。大丈夫、怖くないからおじさんと遊ぼう!」


「こ、来ないで!来ないでっ!」


俺を中心にして、グルグルと回りながら逃げる恵梨香さんと、追う内藤さん。


「うへへへへ!何もしない!何もしないから!」


恵梨香さんが悲鳴を上げてるから、内藤さんが調子に乗ってるよ。


これってただの変質者だよな。


「な、内藤さん、止まってください」


俺は、目の前を通り過ぎた時に、白鳥の首を掴んで制止した。


「おうっ!!ま、前が見えない!いや、それ以上に股間の食い込みが……気持ちE!!」


こんな衣装を着ている時にこの街に来たって言うけど……もしかして無理矢理着せられたんじゃなくて、自分から進んで着たんじゃないのか?


そう思ってしまうほどの変態っぷりだよ。


「よ、よし。それ以上私に近付くなよ?近付いたら容赦なく殺すぞ」


俺を盾にして距離を取り、少し落ち着いた様子で恵梨香さんが内藤さんに命令する。


「もうー。素直じゃないんだから。少年、こちらの素敵なお嬢さんはどなたかな?もしかして少年のコレ?」


そう言って、内藤さんはいやらしい表情を浮かべると共に、小指を立ててピコピコと動かして見せた。