殺戮都市~バベル~

あ、そう言えば……恵梨香さんを見付けたら連絡するって言ってたのをすっかり忘れていた。


「あ、あの……内藤さん」


「ヘイ、ボーイ!連絡もよこさずに放置とは、随分な真似をしてくれたじゃないか!しかもそんな美人と一緒だなんて!ハァハァ……ペロペロしたい」


前傾姿勢で、恵梨香さんを直視して荒い息遣いの内藤さん。


……悪い人じゃないんだけどなあ。


きっと恵梨香さんと内藤さんだと、女王様と下僕みたいな関係になるんだろうな。


「しょ、少年……なんだこの変態は……」


俺の肩に手を当てて、ガタガタと震えている。


あ、やっぱり変態だと思うんだ?


でも、ビシッと言えば、内藤さんは大人しくなりそうだけどな。


「えっと、内藤大地さんって言って……まあ、知り合いです」


俺がそう言うと同時に、華麗に飛んで俺達に近付いたのだ。


「内藤大地です。お嬢さん、お迎えに上がりました」


胸に手を当てて、内藤さんがペコリと一礼をしたその時だった。













「きゃああああああっ!へ、変態っ!お願い!近寄らないで!」











今まで一度も聞いた事がないような恵梨香さんの悲鳴が、俺を震わせる。


そんな恵梨香さんの姿を見て、内藤さんは満面の笑みを浮かべた。