殺戮都市~バベル~

「武器を強くする方法は二つある。一つは、他の武器を素材にして強化する方法。もう一つは、人を殺して武器としての密度を上げる方法だな」


何を今更……と言うような表情で、膝を抱えて床に座っている恵梨香さん。


他の武器を素材にしてってのは知ってたけど……人を殺せばっていうのは知らなかったかな。


「人を殺せば……じゃあ、賞金首ランキングが高い人なんかは、武器の密度がバカ高いって事じゃないですか」


……俺、良く沼沢に勝てたな。


そう言えば、鎖分銅で女の人の胸を容易に貫いてたし、信じられないくらい武器が強かったというのはわかる。


「まあ、どちらも武器のレアリティによって上限はあるがな。人を殺せば金とソウルが手に入り、武器が強くなる。だから皆、人を殺すのさ。もう良いか?こんな所でのんびりしている暇はないからな」


そう言いながら立ち上がり、ビルの入り口の方へと歩いて行った。


なるほどな……。


そして自分の強さに溺れて行ったやつは、池田のような人間になってしまうんだろうな。


「殺した相手が強ければ強いほど、武器の密度は上がりやすくなる。沼沢との戦いは、得るものが多かったわけだ」


恵梨香さんはドアに手を掛けて、振り返って微笑んだ。