「グルルルルァァァァッ!!」
「ガルル!ガウワウッ!」
ナイトの次はポーンの群れ!!
慌てて南軍の陣地に入り、今度はポーン達から逃げるように、恵梨香さんの後を追い掛ける。
5メートルほど走って……俺は、不思議な感覚に包まれた。
あれ?恵梨香さんとの距離が……引き離されないぞ。
俺に合わせて、速度を落としてくれてるのかと思ったけど、そうではないようで。
もしかして、日本刀のレベルが上がって恵梨香さんの速度に迫っているのか?
光の壁を挟んで、ナイトとすれ違った。
逃げ切れるか!?
そう思った俺の視界の左側に、ポーンが一体迫って来ているのが映った。
真っ直ぐに横に移動して、俺に迫って来る!
「グルルルルァァァァ!!」
咆哮と共に、俺の目の前に巨体な拳が振り下ろされた。
ナイトほどではないにしろ、地面を砕く強烈な一撃。
だけど俺は、それを飛び越えて回避し、左側に迫ったポーンの頭部目掛けて、日本刀を振るった。
そのひと振り。
ほぼ抵抗がなく、まるで豆腐でも切るかのように、スッと刃が入った。
そして……日本刀は、ポーンの頭部を斬り裂いて、反対側へと振り抜く事が出来たのだ。



