殺戮都市~バベル~

回避した……でも、沼沢の攻撃は止まらない!


右手で分銅を投げたかと思えばすぐに左手で、器用に鎖分銅を操り、近寄る事も困難な状況だ。


「あー……こりゃあ真治の負けかな」


雪子さんの独り言が聞こえる。


俺だって、無謀な戦いだって事はわかってるよ。


だけど、吹雪さんが油断をしてやられたように、一撃さえ入れられれば勝てるかもしれない!


その為に、沼沢に隙が出来るまで耐えてやる!


ギリギリの回避を繰り返して、徐々に近付こうとするけど……想像以上に難しい。


強引に踏み込むか。


そう考えて、迫る鎖分銅を回避すると同時に一歩踏み込むと……。











沼沢の腕の動きが変わった!










今までは直線的に分銅を投げるだけだったのに、今度は横に振るように分銅を放ったのだ。


鞭のようにしなって、俺に迫る鎖分銅。


これはまずいと慌てて後退すると、振られた鎖分銅が、大きく弧を描いて沼沢の方へと戻って行く。


……このまま行けば、鎖は沼沢に巻き付く。


それは、俺にとっては大きなチャンスだ!


そう感じて再び踏み込んだけど……。









俺が回避する事も、沼沢は予想していたようだ。