殺戮都市~バベル~

そうか、道路の真ん中に二毛が立っていて、そこに意識が向いていた。


梅原なんて、すぐ近くのプレハブの上にいたのに、それすら気付かなかった。


二毛という強い存在感で、他の二人の存在感が薄くなる……。


そうなれば、敵の意識の外で自由に動けるようになるってわけだ。


「ふーん。考えてるじゃないの。あいつら、一人だと大した事ないのに、三人集まると厄介だってわけね」


そう、連携ってのはバカに出来ない。


日本刀が折れていた時だったとは言え、恐らく星3レアだった東軍の三人組にも、苦戦を強いられたのだから。


俺も、連携を取る事が出来れば、もっと楽に戦えるのかな。


周りの人達が強過ぎて、ついて行くのが精一杯の俺には、まだまだ無縁の戦法なんだろうな。


「さあさあ、怪我が治ったなら、いつまでも油売ってないで行くよ。ここからが本番、沼沢相手に少年がどこまでやれるか見せてもらおうかね」


……やっぱり、雪子さんは手を貸してくれないのか。


まあ、雪子さんや三葉さんからすれば、里奈さんを救出する為に、俺に協力してくれてるだけだからな。


俺が仲間を助ける為の戦い。


その前提は、今も変わっていないんだ。