殺戮都市~バベル~

「決闘だ!てめぇみたいなヒョロヒョロしたやつでも、少しくらいは賞金額はあるだろ?俺が奪い取ってやるよ!」


そう言い、チンピラ風の男はどこからかサバイバルナイフを取り出して、優男にPBMを向けて画面に指を置いた。


「本当にやるの!?俺には何のメリットもないんだけどなあ……仕方ないか」


優男は、しぶしぶ……といった様子でPBMを取り出して、その画面に触れた。


と、同時に、二人の腕の光が強くなり、お互いを繋いだのだ。


「キミ達はまだ解放されていないけど、これが『決闘』だ。一対一の真剣勝負。誰も邪魔は出来ないし、この状態では他の誰も傷付ける事が出来ないんだ」


……そんな物まであるのか。


だけど俺には無縁だな。


真剣勝負とか、絶対にしたくない。


「で?お前に勝てばどれだけ賞金が貰えるんだ?」


チンピラが、ニヤニヤしながらPBMを操作すると……次第にその顔から笑みが消えて、恐怖にひきつった表情へと変わったのだ。


「相手を見ないで喧嘩を吹っかけたんだ?これからはしっかり確認した方が良いよ?」









何が起こったのか……PBMを見ていたチンピラの腹部を、優男の円錐状の武器、ランスがいつの間にか貫いていたのだ。


勝負は一瞬。


二人を繋いでいた光は消えて、チンピラは光の粒へと変化した。