殺戮都市~バベル~

ダメだ、雪子さんの防御が間に合わない!


震える足に力を込めて、俺は地面を蹴って二毛に迫った。


振り下ろされた大剣が、雪子さんに接触しようとするその瞬間。


俺の日本刀の先端が、二毛の大剣を横に弾いた。


「!?」


突然の横からの力に、バランスを崩して雪子さんの上に落下した二毛。


飛び込んだ俺も、二毛とぶつかるようにして雪子さんの上に倒れ込んだ。


……と、思ったのに。


雪子さんは、俺達の行動に素早く反応して、後方に飛び退いていたのだ。


「ひゅーっ、危ない危ない!邪魔するんじゃないよ!」


た、助けたつもりなのに……邪魔とは酷いな。


だけど、いつまでも倒れているわけにはいかない。


地面をゴロゴロと転がり、何とか膝を付いてだが、体勢を整えて日本刀を構えた。


城井は、さっきの雪子さんの一撃で薙刀が切断されたようで、刃がなくなった柄を握り締めて。


梅原は狙いを定めたままボウガンを構えている。


二毛は……地面に倒れて、ビクンビクンと身体を震わせていた。


着地に失敗したのか?


そう思っていたけど……よく見ると、着ている服が、赤く染まり始めていたのだ。