殺戮都市~バベル~

路地から大通りに出て、雪子さんが俺の横に倒れている吹雪さんに気付いた。


光の粒に変わっていないから、まだ死んではいないだろうけど……早くどうにかしないと、長くはもたないかもしれない。


「……誰?こんな事したの」


陽気な声から一転、低く、重い声へと変わった。


その声にビクッと反応したのは梅原。


二毛も城井も、顔を引きつらせて、雪子さんに視線を向ける。


「お、俺達は、こいつらが襲って来たから戦っただけだぜ!あんたの知り合いだとしても、敵と戦ったんだ、文句を言われる筋合いはないね!」


声を上擦らせて、精一杯の主張をする二毛に、雪子さんは首を横に振って溜め息を吐いた。


「敵を倒したっていう、あんたらの行動は咎めるつもりなんてないけどね……私の妹を傷付けたやつはどいつだって言ってんだよ!!」


雪子さんの怒鳴り声に、流石に三人組はまずいと思ったのか、武器を取り出して道の端に飛び退いた。


「い、妹……マジかよ」


「ど、どうするのこれ!?」


「どうするって……殺されたくなかったら、殺すしかないだろ!」


武器を構えて、俺達と対峙した。


向こうは三人……こちらは、満身創痍の俺と雪子さんだけ。


俺一人よりは全然マシだけど……どうにか出来るのか?この状況を。