殺戮都市~バベル~

「だーかーらー!俺がリーチかけたんだろうが!梅も城井(キイ)も、主張したけりゃ前線で戦ってみろ!」


「そうやっていつもソウルを独り占めしてるじゃない!!私がどれだけあんたの動きに合わせてるかわかってる!?ちょっと、城井君も何か言ってやりなさいよ!」


「いやあ……僕は不意打ちをするだけだから、役割に関しては文句はないかなぁ。でも、ソウルは欲しいけどね」


もう勝った気でいるのだろう。


梅原もプレハブから飛び下りて、誰が俺達を殺すかという事で揉めているようだ。


これはチャンスだ。


今、すぐに起き上がって襲い掛かれば、こちらに背を向けている梅原と、城井と呼ばれた薙刀の男を仕留められるかもしれない。


「お前らふざけんな、ふざけんなよ!誰のおかげで楽して戦えてるんだって話だぞ!」


二毛が顔に手を当てて、嘆くように首を横に振った。


……今だ!


吹っ飛ばされた衝撃で放した日本刀を再び抜き、素早く起き上がった。













つもりだったのに。


足は震え、身体がバラバラになりそうな痛みが、俺の動きを大幅に制限した。


起き上がる事がやっとで……一歩踏み出したらそのまま倒れてしまいそうだ。


「……あ?なんだお前、まだやるつもりか?大人しく殺されてりゃ……」


と、笑みを浮かべながら二毛がそこまで言った時。


その続きを言う事もなく、俺から視線を逸らしたのだ。