殺戮都市~バベル~

何っ!?


吹雪さんを狙うんじゃなかったのかよ!


置き去りにした大剣を空中で再び抜いて、勢いを付けて俺に振り下ろした。


ボルトを弾いて、僅かに体勢が崩れた所に……。


慌てて刀身の背を左肩に乗せて、大剣の一撃に備える事が精一杯。


滑り込ませるように防御姿勢を取ったけど……強烈な衝撃が肩に加わった。


とてつもない重みに、簡単に膝が曲がって、地面に付く。


それだけじゃない。


地面と大剣によって挟まれた俺の身体が悲鳴をあげる。


骨が軋み、今にも折れてしまいそうなくらいに音を立てて。


それでも、何とか大剣の刃を受け流した俺に、追い討ちを掛けるように梅原のボルトが迫った。


「そうはさせないよっと」


しかしそれを撃ち落としたのは、吹雪さんのチャクラム。


お返しとばかりに投げられた武器を見て、チッと舌打ちをする梅原。


「くぅぅぅ……吹雪さんを狙うんじゃなかったのかよ!」


屈んだ状態で二毛を見上げて、苦し紛れの言葉を投げ掛け、慌てて起き上がる。


反撃なんて出来る体勢じゃない。


「あぁ?言ってなかったか。俺はあまのじゃくなんだよ。そして卑怯なんだよな」


ニタリと笑って、舌を出した二毛。


その次の瞬間。


「うっ」


という吹雪さんの声が聞こえて……その腹部が、刃物で貫かれているのが見えた。