殺戮都市~バベル~

結局、反論も許されないような雰囲気の中、俺達はビルの外に出た。


恵梨香さん、吹雪さん、雪子さんに三葉さん、そして俺の五人。


まあ、どんなやつが来ても、この人達なら大丈夫だと思うけど……三葉さんは大丈夫なのか?


チラリと見てみると、今から沼沢と戦闘になるかもしれないというのに、微笑みを浮かべている。


「どうしたの真治くん。私の顔に何か付いてる?」


「え?あ、いや……そういうわけじゃ」


この中で、三葉さんの武器だけ星3レアなんだよな。


沼沢に狙われたら、あっという間に殺されてしまうかもしれない。


その不安は少しあった。


「……さてはあれでしょ?私だけが弱いから、心配してるんじゃないの?」


う、鋭い。


弱いとは言っていないけど、心を見透かされたようで、何も返事が出来なかった。


「大丈夫よ。私だって、伊達に雪子と一緒にいるわけじゃないから」


そう言った三葉さんの目は何だか怖くて……俺が心配するなんて余計なお世話だと気付かされた。


「……なるほど。この工場に沼沢が潜んでいるのだな?」


雪子さんのPBMを覗き込んで、恵梨香さんが何度も頷く。


「まあ、ここからそんなに遠くないし、歩いてもすぐ……」


と、雪子さんが進む方角を指差した時だった。