殺戮都市~バベル~

何の脈絡もなく本題に入った恵梨香を、驚いた様子で見る雪子さん。


そして、頭をボリボリと掻いて、視線をフラフラと泳がせた後、チラリと三葉さんを見て首を傾げた。


「んー……別に良いんだけどさあ。あんたら仲間は三人なわけ?そんな人数で塔に行こうとしてんの?」


まあ……そう言うだろうな。


ある程度人数が集まっているならともかく、この少人数じゃあ……。


「三人?今は二人だ。少年は数に入れていない」













数に入れられてなかったよ。













いや、そりゃあまだ恵梨香さんに認められたわけじゃないけどさ、そんなにはっきり言わなくても良いじゃない。


「まあ、何にせよ今は無理だわ。真治の仲間と一緒に、うちらの仲間も連れて行かれちゃってさ、助けなきゃいけないんだわ」


そう言えば……里奈さんがいない。


沼沢め、里奈さんまで連れて行ったのかよ。


「ではなぜ動かない。誰かが助けてくれるのを待っているつもりだったのか?」


呆れたように、腕を組んで背もたれにもたれ掛かった恵梨香さん。


「いやあ、ほら。私がやっても良いんだけどさ、ここは真治の出番っしょ?リベンジ、する為に来たんだよね?」