殺戮都市~バベル~

明美さんと一緒にいた女性は、小倉奈央さん。


新崎さんと二人で買い出しに来た所、ビルから飛び出して来た、怯える明美さんを見付けたとの事で保護したようだ。


そして、状況を聞いて、俺が来るのを待っていたらしい。


新崎さんと奈央さんが、なんとか明美さんを落ち着かせてくれた。


「そう言えば……今気付いたけど、真治君の武器は星5レアじゃない!?嘘、新人が星5って、どれだけ運が良いのよ」


「そうだろうそうだろう? まあ、改めて考えると本当に凄いよな」


二人とも、PBMを片手に俺と画面を見て驚きの声を上げる。


うーん……俺にはどれだけ凄い事なのかが良く分からない。


だって、アプリゲームなんかだと、強いやつが出るまでリセットするなんて事はざらにあるから。


他にも星5レアの武器を持ってる人なんて沢山いるんじゃないの?


首を傾げて日本刀を見詰める俺に、興奮した状態で奈央さんがさらに続けた。


「良い?今、この街にある星5レアは9つ。真治君、あなたはその中の一人に選ばれたのよ。私達が持ってる星3レア以下とは、わけが違うの」


奈央さんが熱く語ってくれるけど……俺には星5レアがどれほどの物なのかというのがわからなかった。


結局、ポーンに食われてしまったのに変わりはないし、撃退するどころか、何本か体毛を切っただけだったから。