殺戮都市~バベル~

突然飛び出した刃が、俺の制服をかすめて、首にピタリと当てられた。


あまりにいきなりの事で、全く反応が出来なかった。


「……真治?どこの真治?冷やかしなら帰った方が良いよ」


ドアの隙間から、メガネ越しに睨み付ける目が見える。


これくらい警戒するのは当然として……立つ位置が悪かったら、腹を裂かれてたぞ。


「な、奈央さんと一緒にいた真治です……あ、あの。吹雪さんも一緒にいるんですけど」


「!?嘘っ!吹雪いるの!?どこよどこ!?」


俺の言葉に、慌ててドアを開ける雪子さん。


急に開けられたから、肩にドアが直撃して鈍い痛みが走る。


「吹雪!」


「姉ちゃん!」


肩を押さえている俺を素通りして、久し振りの再会……なのだろうか?


抱き合ってそれを喜んでいる雨村姉妹。


「やー、もー。あんたどこにいたんさー?姉ちゃん心配したがねー!」


「ごめんて。でも仕方なかとよ。姉ちゃんどこにいるかわからんかったもん」


美しき姉妹愛……なのか?


吹雪さんが雪子さんの胸を揺らして遊んでいるような気がするけど。


「全く……姉妹揃って。どれだけ成長すればああなるんだか」


この光景に触発されたのか、恵梨香さんも自分の胸を気にし始めたよ。