殺戮都市~バベル~

とりあえず西軍に入った俺達は、光の壁に沿って歩いていた。


目指すは、俺と奈央さんが侵攻した場所にあった大通り。


恵梨香さんの話だと、光の壁の近くを拠点にしている人なんていないとの事だ。


そりゃそうだな。


総力戦が始まって、一番被害に遭うのは光の壁際だもんな……。


休んでる最中に総力戦が始まったら、寝ている間に殺されるかもしれない。


それを避ける為にも、拠点は光の壁から離れた場所にするのが基本らしい。


「さて、吹雪の姉はどうにかなるとして、問題はその沼沢という男だな。賞金首ランキング一桁か。良くもまあこんなやつに戦いを挑んだものだ」


う、恵梨香さんの言葉が突き刺さるな。


だって、弱いやつらの中に、あんな強いやつが紛れてるなんて思わないだろ。


「運が悪かっただけだよねー。西軍で有名なやつって、沼沢と池上くらいかな?あ、あと姉ちゃんね」


雪子さんの事を話す時は、凄く嬉しそうな顔をするな。


お姉さんが大好きに違いない。


まあ、そのおかげで、こうして一緒に西軍に来る事が出来たんだけど。


もしも嫌いなら、一人で行けと言われていたに違いないから。