殺戮都市~バベル~

「う、嘘だろおい!!」


俺を追い掛けるポーンの、あまりの数に恐怖しか覚えない!


ドドドドドドドと、地鳴りのような足音と共にマッチョなポーン達が迫るなんて、ありえない絵面だ!


夢でもこんな不気味な光景には、なかなかお目にかかれないぞ!


恵梨香さんと吹雪さんは、俺の遥か前方にいて、もう光の壁を越えて西軍に入っていた。


その途端、二人を追っていたポーンの多くが、追うのを諦めて……俺の方を向く。


「おいおいおいおいおい!!ふざけるんじゃねぇよ!!」


予想していなかったポーンの動きに、このまま突っ切るべきか、少し変化を付けるべきか考えたけど……突っ切る以外に選択肢なんてない!!


変に回避しようなんて考えちゃダメだ、一刻も早く西軍に入って、こいつらから逃げ切る事を考えるんだ!


前方にはポーンが四匹……背後には恐ろしい数のポーン!


前に行く以外の方法が考えられない!


日本刀片手に、速度を保ったまま西軍へと走る。


その距離、50メートルもない。


だけど、今の俺にはとてつもなく長い距離だ。


一番近くにいたポーンが、俺に向かって駆け出した。