殺戮都市~バベル~

恵梨香さんと吹雪さんの後に付いて、ビルとビルの間を飛んで移動する。


日本刀が元に戻って、身体に羽根が生えたかのように軽い。


今なら、助走を付けて飛べば、30メートルくらいは飛べそうな気がする。


「へえ!付いて来れてるじゃないの。流石は星5レアって言った方が良いかな?」


ほんの少し前、5メートルほど離れた所にいる吹雪さんが、チラリと俺を見て嬉しそうに声を上げる。


「少しは強くなったって事ですかね!恵梨香さんと吹雪さんにはまだまだ敵いませんけど!」


それにしても……このビルの間を飛ぶ動きは、集中しないと大変な事になる。


武器が強くなって、身体能力が上がる。


単純にそうなるわけではなく、注意が散漫な状態では普通の人間と変わらない。


高まった集中力が、日頃使われていない脳を活性化させると言うか……眠っている力を呼び覚ますと言った方が良いかな。


だから、注意が散漫になると、着地の衝撃に耐えられずに、膝から倒れ込んでしまう危険性だってあるのだ。


こうして、飛び回っている間にも、何度かバランスを崩しそうになった。


いとも簡単に着地とジャンプを繰り返す二人は、どんな集中力をしてるんだよ。