殺戮都市~バベル~

着地と同時に、短剣の男の背後から飛び出したのは大剣。


この時を狙っていたのだろう。


まだ、回避の体勢も、反撃の体勢も整っていないタイミングで仕掛ける。


短剣の男は、巻き添えを食わないように、素早く二人の陰に隠れて。


速く、強く、惑わせる、見事な連携としか言いようがない!


「くたばれ!」


男が振り下ろした大剣が、綺麗な線を引くように俺に向かって来る。


怪我をした右腕で、この攻撃を弾くのは難しい……。


そんな俺が取った行動は……。


「くっ!!」


俺に迫った大剣にタイミングを合わせて、それを力いっぱい殴り付けた。


どこかで聞いたか見たか忘れたけど、直線の動きは横からの力に弱い。


考えてやったわけじゃないけど、横から力が加わった大剣は、俺の身体の横スレスレに振り下ろされて、地面に叩き付けられたのだ。


次の攻撃に備えて、素早く後退した俺を、三人の男は驚いたように見ていた。


「おいおい、仕留められなかったぞ?」


「ああ、武器が破壊されてなかったら、多分俺達が死んでたぞ」


「てか、こんなやつの武器を破壊したやつがいるんだろ?化け物かよ」


戦闘中だというのに、敵を前にして反省会を始めたぞ……。


こいつらも相当自由だな。