殺戮都市~バベル~

「お、俺は……四日か五日くらいなんだけど。運良く星5レアを引いてさ」


俺の言葉に、驚いたような表情で見上げる理沙。


「凄い……あの二人が勝てないはずだよ。でも、真治はきっと、星3くらいでも強くなってたと思うな」


そんなわけないだろ。


俺なんて、日本刀を運良く引いたから強くなれただけで、そうでなければ三笠のように、野垂れ死ぬのを待っていたかもしれないのに。


「過大評価しすぎだろ。いつも嫌がらせをされても、逃げてばっかりで……かっこ悪いとこばっかり見せてただろ?それを見て、どうして強くなれるなんて思うんだ?」


本当にわからないな。


理沙は俺のどこを見ているんだろうか。


そう尋ねても、理沙は悩む様子もなく、すぐに答えた。


「だって、逃げるのは自分を守る為でしょ?でも、人が嫌がらせをされてる時に逃げた事はなかったよね?それが原因で真治まで嫌がらせをされるようになったけどね」


「だから?」


「本当に強いから、逃げる時と逃げちゃダメな時がわかってるんだよ」


本当に俺は、理沙が言うような人間なのか?


まだ俺は……そんなに強い人間にはなれていないと思う。