『戦闘開始です』
大通りを歩いて、光の壁の近く。
PBMから流れたアナウンスと同時に、光の壁から津波のように人が押し寄せて来た。
南軍の人間も、それに合わせて横から東軍と交戦を開始する。
前に意識が向いてる敵を、横から突く。
これが南軍の戦法なのか。
真正面からはぶつからないんだな。
おかげで、バカみたいに道の真ん中に立っている俺に、武器を構えたやつらが向かって来る。
我先に、殺してソウルを稼ぐんだと言わんばかりに。
「半分の性能でどこまでやれるか……」
折れた日本刀を構え、腰を落とす。
「うおおおおおっ!!死ねやコラ!!」
「俺の獲物だ!邪魔すんじゃねぇっ!!」
ドドドドドド……という地鳴りに混じって、そんな声が聞こえる。
真っ先に俺に襲い掛かったのは……薙刀を振り上げた男。
勢いを付けて振り下ろされたそれを、いつものように後方に飛んで回避する。
でも……思ったよりも飛べない!
当たるか当たらないか、ギリギリの所で何とか回避した俺は、男の懐に飛び込んで日本刀を振り下ろした。
左肩から斜めに斬り裂かれる、男の身体。
だけど……斬れ味も、格段に落ちている事が、その一撃で分かった。



