殺戮都市~バベル~

階段を下り、ビルを出て、東軍側の光の壁に向かう。


思えば、一人で総力戦に望むのは初めての事だ。


仲間を頼る事も出来ず、自分の力だけでやるのは。


それも……日本刀が折れて、半分の性能になっている状態は。


歩きながら日本刀を抜いてみると……刀身が半分くらいになっている。


振ってみても、いつもと変わらないように思えるけど……どうなんだろう。


「まあ、やるしかないよな。強くならなきゃ何も言えないのなら」


大通り、辺りを見回せば、ビルの窓から敵を狙おうとしている人達の姿も見える。


その入り口には何人か人が配置されていて、大通りを挟んで向かい合うビルに分かれて。


なるほどな……。


どちらかのビルに入ろうとした東軍を、入り口に陣取ったやつらで食い止める。


でも、遠距離武器の人間は、自分がいるビルに入ろうとしたやつを狙えない。


だから、反対側のビルにいるやつがお互いをカバーするというわけか。


さすが大通りだ。


俺が、新崎さん達と一緒に路地でやったのとは、スケールが違う。


これが大通りでの戦闘か。


人が多くなればなるほど、戦闘の規模も激しさも変わって行く。


それが、この光景からも分かった。