殺戮都市~バベル~

ひと悶着あったけど、雨降って地固まると言うか……三笠に会えて良かった。


最初は、この街に呼んだあいつを殴ってやる!なんて思っていたけど、三笠が呼んだわけじゃないから。


でも、三笠がこの街にいて、元の世界にもいたって事は……もしかすると、俺じゃない俺も、元の世界にいるって事か?


……元の世界に戻れないから考えても仕方ないけれど、少し気になるな。


俺は死神……恵梨香さんと一緒に、人通りの少ない場所を選んで歩き、ビルへと向かっていた。


「少年の武器が折れた。星5レアの武器が元に戻るまでは、5時間掛かる。その間は性能が半分になるから、調子に乗ってビルの間を飛んだら落ちて死ぬぞ」


そう、恵梨香さんに言われて。


そもそも、三笠を助けるつもりだったなら、俺と戦わなくても良かったんだよな……。


そうすれば、日本刀が折られる事もなかったのに。


チラリと恵梨香さんを見ると、敵軍にいると言うのに、相変わらず堂々としているな。


「うん?何だ?私の顔に何か付いてるか?」


「い、いえ……付いてると言うか、ヘルメット被ってますしね。素顔の方が良くないですか?」


あんな美人なら、ヘルメットを被っているのはもったいないと思うのにな。