殺戮都市~バベル~

「あまり知られていない方法だが、コンビニの端末で、バトルチケットという物が売られているんだ」


死神のその言葉で、俺は気付いた。


プレミアムガチャを引く時に、その下に暗転している「バトルガチャ」という項目があったのを。


「もしかして……手塚を倒した賞金でそれを?」


「ご名答。まあ、1枚10000円もするから、あまり何枚も買える物ではないがな。どうやら少年Bは、それなりの武器を手に入れたようだな」


ヘルメットを被っていても、「フッ」と笑ったのがわかる。


俺は……この人を勘違いしていたのかもしれない。


強ければ正義、それ以外は悪。


正しいも間違いも、強い者が決める。


役に立たない者は排除して、役に立つ者だけを認める。


そんな、血も涙もないストイックな人だと思っていたけど……思ったよりも優しいのかな。


俺がポーンに襲われて、死にかけていた時に殺したのも、もしかするとこれ以上苦しまないようにという気持ちがあったのかもしれない。


「あの……それで、いつまで俺の腕を掴んでるんですか?」


掴まれた腕を軽く振ってみると、今気付いたのか、死神は慌てて手を放した。