殺戮都市~バベル~

「少年Bだけに教えて、少年に教えないわけにもいかないか。良いだろう。私は、少年Bが手塚に勝利した後、一つの事を教えた」


俺の腕を掴んだままベンチから立ち上がり、左手で人差し指を立てた死神。


「自軍の人間との決闘は、敵軍の人間とは違い、賞金は半額になる。しかも、同じ人間とは一度しか決闘出来ない。そんな制限はあるが、勝利時に獲得出来るソウルに変わりはない。自分と同じレアリティの人間に勝てばプラス1、一つランクが上の人間に勝てばさらにプラス1というようにな」


決闘の事はほとんど何も知らないけど……そんなシステムになっていたのか。


だとすると……。


「星1の三笠が、星3の手塚に勝ったって事は……ソウルを3つ手に入れたって事ですか?」


「その通りだ。だが、あの怪我を治すには、ソウルを使ったとしても相当な時間が掛かる。だから私は少年Bを殺した。死んでも星1でなら、即座に復活出来るからな」


……親切なのか手荒なのか判断出来ないな。


俺も最初、この人に殺されたし。


何が得か、的確に判断出来る人なんだろう。


「でも、武器が弱いままで、あんなに堂々と出来ないですよね」


俺が一番知りたいのはそこだ。


戦わなければ死ぬこの街で、星1の武器でどうやって戦おうと思えたのか。