殺戮都市~バベル~

そう言って立ち去ろうとした三笠に、駆け寄ろうとしたけど……死神が腕を掴んで行かせてはくれなかった。


「何をするつもりだ?少年Bに優しい言葉を掛けるつもりならやめておけ」


「い、いや……だって!三笠は星1の武器なんですよ!?誰かが近くにいてやらないと……」


武器のレアリティが低いから、三笠はあんな姿になったんだ。


だったら、強くなるまで誰かが一緒にいた方が良いじゃないか。


「……少年Bの旅立ちを邪魔するな。武器のレアリティだけで勝負が決まるなら、星1の少年Bが、星3の手塚に勝てるはずがないだろう?見事な執念を見せたぞ、少年Bは」


そう言われて……俺は、去り行く三笠の背中を見送った。


公園を出る間際、背中を向けたまま手を振った三笠に、俺も手を振り返して。


「……恵梨香さん。三笠に何か教えたんですか?また、ボロボロになって死にたいと思うかもしれないのに……堂々としてた」


三笠が言った、「姉さんに助けられた」という言葉は、決闘の機会を作ってくれたという意味だけではないような気がする。


きっと、この街で生きる為に必要な何かを教えたのだろう。


俺に、色々と教えてくれたように。