気を失って、目が覚めてすぐにまた気を失う。
俺は死んだのか?
死神に殺されて、あれからまた何日も経ってしまったのだろうか?
自分の考えを否定されて、頭の中がモヤモヤしたまま……俺は目を覚ました。
……畳じゃない。
またベンチで目を覚ました俺は、痛む頭を押さえながら起き上がった。
「目を覚ましたか?今度は20分。この街でそれだけ気絶すれば、間違いなく殺されるぞ」
さっきと同じ光景。
同じ格好でベンチに座り、そう言った死神を見て……俺は身体を起こしてベンチに座った。
「……どうして殺さなかったんですか?」
殺されたいわけではないけど……本気で殺しに掛かって来たと思ったのに、死んでいなかったから。
不思議に思った。
「少年は運も強い。この街では強い者が生き残るが、強くなるには何より運が必要だ。刀が折れてなければ、少年の頭が割れていただろうな」
そう言って俺の額を指差してみせる。
つまり……あの一撃で殺すつもりだったけど、それが出来なかったから止めたわけか。
怒り、悲しみ……そして敗北感。
完膚なきまでに叩きのめされて……そんな敗者の感情を俺は、死神に教えられた。



