殺戮都市~バベル~

三笠の手が……悔しそうに俺の制服を掴む。


学校ではグループのリーダーで、仲間外れにされた事のない三笠にとっては、悔しくてたまらないだろう。


死にかけていても、ここにいた理由……それは多分、こいつらがいたから。


公園に集まって、楽しそうにしているのを見ながら、それでもこの姿を見られたらどういう反応をされるかが怖くて、出て行けなかったんだ。


「あー、笑った笑った。飲み直そうぜ」


手に持っていた缶ビールを飲み干し、三笠に空き缶を投げ付けた手塚に……俺は怒りを抑える事が出来なかった。


「待てよ……ソウルが0になってでも生きていたいって気持ちが、お前らはわからないのかよ!」


背を向ける手塚達に、怒りを乗せた俺の声がぶつかる。


「あ?」


睨み付けるような目で、男達が振り返った。


「ソウルが0の気持ちなんてわかんないよね?私は14個あるし」


「あ、勝った勝った。私は21個」


女達は女達で、自分のソウルの数を競っている。


ソウルが何個もあるから、生きたいって気持ちがわからない?


「ふざけるなよ……ふざけるなよお前ら!!元の世界じゃ命は一つじゃないのかよ!生き返れるから、命の重みがわからないって言うのかよ!」