殺戮都市~バベル~

残っている手で、制服のポケットからPBMを取り出した三笠。


プロフィール画面を開いてそれを俺に見せた。


「だったら……やっぱり俺かもな……」


そこには、「一言コメント」とあり、そこに書いてあった言葉。








誰か、俺を殺してくれ。








随分足掻いたのだろう。


PBMの画面はひび割れ、今にも壊れそうになっている。


それにしても、この一言のセリフを元の世界の三笠がそのまま言ったのなら……繋がってるのか?


PBMと、元の世界の自分が?


そうだという確証なんて全くないけど、それくらいしか繋がりが見えないから。


「もう良いだろ……高山。この街で、星1の武器なんか持ってても……こうなるだけだ。ソウルもない。頼む……もう殺してくれ。草を食って飢えを凌いで生きるのは……疲れた」


三笠は……どれだけこの姿で生きていたんだろう。


洗浄日には這って建物の中に入って、洗浄が終わったら草を食う為に外に出る。


南軍の中心部にほど近いこの場所では、東軍もほとんどやって来ないだろう。


そんな中で……必死に生きていたんだ。


殺したいほど憎んでいたけど……こんな姿の三笠を、俺はどうすれば良い?