殺戮都市~バベル~

「お前……三笠か?な、何やってんだよ、こんな所で」


あまりに奇妙な、俺が想像していた三笠の姿と違ったから、怒りがどこかに飛んで行ってしまった。


失った腕や脚はどうしたんだ。


ソウルを使って回復すれば、こんな重傷でも治るだろうに。


俺の声に反応して、三笠がゆっくりと顔を上げた。


「あ……あぁ……お前は、高山……か?お前もここに……来ちまったか」


ヘヘッと鼻で笑った三笠に、再び怒りが湧き上がる。


「来ちまったかって……お前が呼んだんだろ!?他人事みたいに言うなよ!!」


植え込みを迂回して、三笠の胸ぐらを掴んで怒鳴る。


弱っている人間にこんな事を……と思ったけど、こいつのせいで俺はこの街にいるんだ。


「お、俺は知らない……呼んだって……何の事だ」


「しらばっくれるな!お前が『俺を殺してくれ』って言って、ゲームの招待状を送ったから!」


「俺を……殺してくれ?」


何か様子がおかしい。


三笠は本当に知らないみたいだ。


だとしたら……今、目の前にいるこいつが本物の三笠だとしたら、元の世界にいた三笠は誰なんだ?


どちらも三笠である事に間違いないと思うけど。