殺戮都市~バベル~






……俺は激しく後悔していた。


ビルを飛び回れるようになって、もっと強くなれると思い込んで、ガチャを二回引いた後に。


結果は、両方星1の武器。


強化してみても、武器レベルは変わらなかったのだ。


「ちくしょう!何がおめでとうございます!だよ!全然おめでたくないっての!」


チュートリアルの時に、鬼頭竜二が怒った理由がわかった。


果物ナイフとスパナとか……日本刀と比べたら、そりゃあ怒りたくもなるよな。


フウッと溜め息を吐いて、柵を抱えるようにもたれかかっていた。


吹雪さんはどれくらい寝るつもりだろう。


PBMの時計を見ると、今は15時41分。


まだ昼なのに空は相変わらず黒い。


……そうだ、吹雪さんが寝ているなら、今のうちに死神を探せば良いんじゃないか?


ビルの中に入っていたらわからないけど、外にいたら運良く遭遇出来るかもしれないし。


「吹雪さんが起きて、すぐに出られたら、探す時間を短縮出来るよな」


それが、奈央さんを助ける近道にもなる。


そう思った俺の行動は早かった。


このビルの特徴と、PBMで位置を確認して、ここに辿り着いた時のように、隣のビルに飛び移った。