殺戮都市~バベル~

「さて、どうするかな。新崎さんをあのままにしておくわけにもいかないけど、吹雪さんは寝ちゃってるし……」


屋上の柵にもたれ、ぼんやりとPBMを眺め、街の地図を見ていた。


地図だけなら、かなり広い範囲を見る事が出来るのに、サーチをするとかなり狭まるんだよな、これ。


まあ、敵軍の人でもIDを登録すれば、サーチする事が出来てしまうからだろうけど。


ソウルは12個。


池田との戦いで、足りなければ後二回ガチャを引こうとしていたから、そうしなくて済んだのはありがたいかな。


武器レベルを見てみると10。


戦闘中に強化をするという、かなり無茶な事をしたけど、上手く行って良かった。


「……武器が強くなったから、ビルの上を飛べたんだよな。だったら、もっと強くなれば……」


指がフラフラと動く。


ソウルは多めに残しておけと思う気持ちと、もっと強くなりたいという気持ちが、指先を迷わせる。


二回引けば、ソウルは残り二個か。


でも、今の俺なら、総力戦になればソウルを稼ぐ事は容易に出来るだろう。


その考えが……俺の指を、プレミアムガチャの場所へと動かした。


今より少しでも強くなりたかったから。