殺戮都市~バベル~

「はいっ!少年はあまり考え過ぎない。私みたいにあっけらかんとしてるくらいが丁度良いんだよ。あれこれ考え過ぎると迷いが生まれて、動けなくなっちゃうよ?」


手を伸ばして、俺の頬を突く。


考え過ぎって……吹雪さんが考えなさ過ぎなんじゃないの?


まあ、強いから考えなくても良いんだろうな。


俺みたいにまだまだ弱いやつは、どうやって強くなるか、どうやって生きて行けば良いか。


必死に考えなければこの街で溺れてしまいそうだから。


「ほらほら、また考えてる。お腹が空いたら食べる。疲れたら休む。それで良いんだよ。ま、私の姉ちゃんの受け売りだけどね」


随分野生的と一緒言うか、本能に素直な人だな。


……てか、姉ちゃんって雪子さんの事だよな。


新崎さんの事があって、すっかり忘れていた。


「あ、あの、吹雪さん。言い忘れてた事があるんですけど」


「え?何?急に改まって。まさか愛の告白?ドキドキ」


この状況で告白とかありえないだろ。


本当に何も考えてないのか?


「いや、そうじゃなくて……雪子さんに会いました。髪が長くて……こう、おっぱいがドーンとした……」


胸が大きいという事を強調して、そんなジェスチャーをして見せると、パアッと表情が明るくなった。