殺戮都市~バベル~

強い仲間を集めている吹雪さんから見て、俺はどう見えているのかな。


「あ、あの……俺は強くなれたんでしょうか?少しでも吹雪さんや恵梨香さんみたいになりたいって頑張ったんですけど」


西軍に行ったのもその為。


だけど、その安易な考えで奈央さんが捕らえられてしまった。


「そうだねえ。強くなったかどうかは少年が一番わかってるんじゃないかな?でも、感情に流され過ぎて周りが見えなくなってると思うね。もっと冷静にならないとさ、簡単にピンチになっちゃうんじゃないかな?」


……そうかもしれない。


さっき屋上であった事が、正しくそれだよな。


「まあ、凄いなと思ったのは、思い切りの良さかな。人がブレーキを踏む所で、平気でアクセルを踏み込めるって言うか……それが長所でも短所でもあるかもね」


言いたい事をずけずけと言うな、吹雪さんは。


「そ、そうですか……まだまだって事ですね。でも、塔に行く仲間を集めてるなら、仲間を募れば良いんじゃないんですか?元の世界に戻れるなら、皆協力してくれると思うんですけど」


俺が尋ねると、吹雪さんは唸りながら頭をポリポリと掻いて、本気で言っているのか?というような目で俺を見たのだ。