殺戮都市~バベル~

隣のビルに飛び移るか。


吹雪さんは隣のビルから俺達の会話を聞いていたんだよな。


そう言われ、吹雪さんが指差したビルを見ると……。











その幅、四車線の道路一本分。


「む、無理でしょ!!ここを飛べって言うんですか!?」


何を考えているんだ吹雪さんは!


こんな所から飛んだら、絶対に落ちて死んでしまう!


「大丈夫だって。ほら、私も飛んだんだからさ。少年にガッツがあればやれるやれる!」


グッと両手を握り締め、胸の辺りで小さく振ったけど……ガッツでどうにかなるはずがないだろ。


「いや……む、無理です。自信がありません」


それなら、下に集まった人と戦う事を覚悟で、階段から下りた方が確実だと思うんだけど。


「あー、もう!こんな話をしてる時間ももったいないのに!良い?少年がさっき、柵の所にいた男三人を殺した時、どこから飛んだ?踏み切りから柵まで、5メートルはあったんだよ?」


そう言われて、振り返って見てみると……踏み切ったと思われる場所に、擦れたような跡が付いている。


そこから柵まで……確かにかなりの距離がある。


必死になっててわからなかったけど、本当に俺が飛んだのかよ。