殺戮都市~バベル~

だったら俺は……どうすれば良いんだよ!


仲間を守る為に強くなろうとして、結局守れなくて、仲間が仲間を殺した。


吹雪さんや死神、西軍で匿ってくれた三人の方が、よっぽど仲間みたいじゃないか!


同じ軍にいるから仲間だって事じゃない。


違う軍だから全員が敵だって事じゃない。


何が正しくて、何が間違ってて……俺は何をしていて、それがどういう事なのかわからない。


背後から……ビルの下から聞こえる鳴り止まない歓声。


やり場のない怒りが、その歓声に向かった。







「あああああああああああっ!!」






髪をぐしゃぐしゃにするように頭を掻きむしり、声を上げながら声の方へ走った。


柵を越えて下を見ると、交差点を埋めるほどの人が集まっていて、興奮が冷めない様子で。


何なんだよこいつらは。


人が死ぬのがそんなに楽しいかよ。


大切な人が殺されても、お前らはそうやって楽しそうにしてられるのかよ!






「ふざけるな……ふざけるなよ!!お前ら一体何なんだよ!!人が死ぬがそんなに楽しいのか!だったらお前らが死んで見せろよ!!」





鎮まらない怒りを乗せて、俺の口から集まった人に対する想いが飛び出した。