殺戮都市~バベル~

「ひっ!?」


慌てて、空中にいる俺にボウガンを向けて引き金を引く。


放たれたボルトが、俺の肩をかすめる。


この人だけは……こういう恩知らずだけは許せない!


怒りに任せて振り下ろした日本刀。


明美さんの頭部から、身体を真っ二つにした……と思ったけど。










「ふう、危ない危ない。仲間割れなんてするもんじゃないよ?少年」










どこから現れたのか、俺と明美さんの間に女性が割り込んで、日本刀を金属製の輪っかで止めたのだ。


「な、なんで……なんでここにいるんですか吹雪さん!!」


黒いメガネに黒い短髪。


大きな胸をプルンと揺らして、なぜか俺が、明美さんを殺そうとしているのを止めさせた。


「なんでって……隣のビルから話を聞いてたら、二人は仲間だったんでしょ?だったら、こんな無意味な戦いはやめなよ」


隣のビルから……ずっと話を聞いてたのかよ。


確かに大声で話してたけどさ。


「な、なんなの!?あんたもこの女も!私はこんなやつ仲間じゃない!こいつは私を置いて逃げたんだ!最低のやつなんだから!」


俺達からゆっくり離れて、ヒステリックに叫んだ明美さんに……吹雪さんが近付いた。