殺戮都市~バベル~

「だったら、何があったか言ってみろよ!新崎さんを殺したいほど憎むような事があったのか!?」


この人を信じる事なんて出来ない。


話す言葉も嘘かもしれない。


だけど、その口から少しでも新崎さんに対する感謝の気持ちが聞ければと、そんな事を思っていたのかもしれない。


怒りで今にも飛び掛かってしまいそうな身体を抑えるので必死だ。


「新崎さんが弱いから!私はいつも死んでた!守るなんて嘘!あんな弱いやつが守れるものなんて何もない!!せっかく死なないでいられる場所を見付けたのに!!あんたさえいなければこんな事にはならなかった!」


早口に、新崎さんに対する不満、そして俺への憤りを口にして、ボウガンを俺に向けて、その引き金を引いたのだ。


ボルトが、一直線に俺の眉間に向かって飛んで来る。


でも……俺は、日本刀でそれを叩き落とした。


俺が明美さんに背を向けてさえいなければ、こんな物で死ぬ事もなかったのに……。


「あんたは……守られて当然とでも思ってるのかよ!!誰もが皆、何かを守りたくて戦ってんだよ!!」


自分勝手な事を言う明美さんに対して、とうとう怒りが抑えられなくなった俺は、日本刀を振り上げて飛び掛かった。