殺戮都市~バベル~

「う、嘘……浩太が」


明美さんが信じられない様子で池田の方を見ているけど、それもどうでも良い!


男達が三人、今にも新崎さんを落としてしまいそう。


「お前ら!新崎さんを殺したら殺すぞ!!」


元の世界では、本人がいない所か、聞こえないように小さな声でしか言えないような言葉。


でも今は言える!


仲間を殺させてたまるか!


その想いが、声となった。


「き、来たぞ!?池田さんは!?」


「バ、バカか!ここでやめたら、後で池田さんに殺されるぞ!!」


男の手が、新崎さんの背中に添えられる。


ダメだ!後少しなのにこのままじゃ間に合わない!


そう思った俺は、地面を蹴って飛び上がった。


狙うは、新崎さんを押そうとしている男……金属バットで俺を脅した男だ!


空中からの急接近、日本刀を振るい、男の首を刎ね飛ばした。


柵に着地して、残りの二人も、俺が接近した事に気付いていない。


こいつらは……味方を殺して楽しんでいるやつらだ、情けをかける必要なんて微塵もない!


目の前にある二人の首を、ひと振りで刎ね飛ばして……俺は柵から飛び退いた。


ほんの一瞬の出来事。


まだまだ届かないだろうけど、死神や黒井らの世界を垣間見たような気がした。