殺戮都市~バベル~

「ま、待って!待ってくれよ!!俺は約束を守っただろ!?頼むから、頼むからやめてくれぇぇっ!!」


屋上の端まで強引に連れられた新崎さんの手首が縛られ、首にロープが掛けられた。


まずい!今すぐこいつをどうにかして、新崎さんの所に行かないと!


「明美がこの街に来たのは最近だろ……このガキは一緒に来たんじゃねえのか!?たった数日でこんなに強くなるわけがねぇだろ!!」


もう、胸の傷が塞がりかけている。


自軍にいると回復が早いのが、こんなに厄介だとは。


なんて、そんな事を考えていても仕方がない。


それは、どちらにも言える事だ。


素早くこの場を切り抜けるには……戦いながら出来るかどうかわからないけど、やるしかない!


日本刀を池田に向けたまま、PBMを取り出して画面をタッチした。


「おお?何だ?死神の居場所を素直に教える気になったか?」


そうは言っていても、その表情から怒りの色は消えていない。


怪我の回復を待つ為の時間稼ぎか。


でもそれが……俺にとってはありがたい!


ピッ、ピッと、音を立てるPBM。


そこから光の渦が現れて……日本刀の柄を口にくわえ、俺はその中に手を入れて、一気に武器を引き抜いた。