殺戮都市~バベル~

嘘だ。


どんな約束かは知らないけど、この男は新崎さんとの約束を破って殺そうとしている。


俺をこの場所に連れて来たにも関わらずだ。


「俺は死神の居場所なんて知らない。でも、新崎さんは返してもらう!!」


「そうか、だったら死ねや!!」


ガンッと、メリケンサックをぶつけた音が聞こえた瞬間、池田が高速で俺に詰め寄った!


ニヤリと笑いながら右の拳を振り上げて……俺の顔目掛けてそれを振り抜いたのだ。


速い!!


でも……反応出来ないほどじゃない!


構えた日本刀を池田の拳に合わせ、攻撃を受け止める。


その勢いに押されて、日本刀が弾かれそうになるけど、刃の背を押して耐えた。


そんな俺を、驚いたような表情で見る池田。


すかさず左のボディブロー。


トンッと地面を蹴り、後方に飛んで回避した。


池田の顔が、ムッとしたような表情に変わり、再び拳を振り上げて俺に詰め寄ろうとするけれど……そうはさせない!


守ってるだけじゃ、新崎さんを助けられない!!


日本刀を握り締め、低い体勢で池田の懐に潜り込んだ。


この光景は……沼沢と戦った時と同じだ。


俺が敵を見上げ、敵は俺を見ている。


こんな攻撃では……受け止められる!