殺戮都市~バベル~

「もう、人がいる所では嫌だって言ったじゃない。二人だけの時にしてよ」


男の行動に、抵抗する様子もなく、そっと手を添えているだけ。


「フッ。後でまた足腰立たなくなるまでイカせてやるよ。その前に……このカスどもを片付けねえとな」


ニタリと、いやらしい笑みを浮かべて、明美さんの胸から手を放した。












何なんだよ、この状況は!


新崎さんは俺に嘘をついて、ここに連れて来た。


だけど明美さんがいなくなったという事は本当で、ここに明美さんはいた。


でも、当の明美さんは男を作っていて……。


何がどうなってるんだよ!


「おい、お前ら。そこのカスを捕まえろ。まずはそいつを処刑する」


そう言って、池田と呼ばれた男がこちらを指差した。









「え?お、俺?」








俺ではなく……背後にいた新崎さんを。


池田の合図で、男達が一斉に新崎さんを捕らえに掛かる!


「や、やめろ!」


慌てて日本刀を抜いて、新崎さんを助けようとしたけど、激しい痛みと衝撃が横から加わり、俺は地面に転がった。


「テメェには死神の居場所を吐いてもらわねぇとな。仲間か敵か、好きな方を見捨てろや!」


素早く詰め寄った池田に蹴られて、俺は吹っ飛ばされたのだ。