殺戮都市~バベル~

一歩一歩、踏み締めるように階段を上る新崎さんを追い越して、俺は屋上へと一気に駆け上がった。


ドアを開け、外に飛び出すと、10人近い人が一斉に俺を見る。




「誰だコラァッ!!ここは使用中だ!来るんじゃねぇよ!!」


「ガキでも容赦しねぇぞ!!あぁん!?」



ガラの悪い男達が、いきなり武器を取り出して、俺を怒鳴り付けた。


「ま、ま、ま、待ってくれ!!い、池田さんに用があるんだ!言っていた男の子を……連れて来た!」


慌てた様子で、背後のドアから出て来た新崎さんが……俺の肩を掴んでそう言ったのだ。


「……え?し、新崎さん?」


ど、どういう事だ?


俺達は明美さんを連れ戻しに来ただけのはずだろ?


言っていた男の子をって、俺をここに連れて来る事が目的だったのか?


「例のガキか!池田さん!死神と一緒にいたガキが来ました!!」


金属バットを持った男がそう言うと、屋上のへりに立たされていた、最後の一人を蹴落とした男が……不機嫌そうに振り返った。


「テメェら、脳みそあんのか?俺は今、カスどもを処刑してるとこなんだよ。楽しみの最中に邪魔してんじゃねえぞ!」