殺戮都市~バベル~

人がまた、屋上から落とされた!


今度のロープは長い。


四階建ての小さなビルの、二階部分まで落下して、ロープがピンッと張る。


その瞬間。


奇妙な音と共に、落下した人の首が千切れ、首から上と下が集まっていた人の中に落ちたのだ。







「うわっ!!マジかよ!」


「うええっ!キモッ!!」






口々に悲鳴を上げて……それでもこの場から離れようとしない人達。


「あ?千切れたか?デブが!体重が重いんだよ!!」


人を落とした、ガタイの良い金髪の男性が下を覗き込んで、既に死んだ人に怒鳴り付けた。


……気分が悪い。


早く明美さんを連れて、この場から立ち去りたい。


「新崎さん、明美さんはどこなんですか。早く連れて帰りましょう」


なんの意味があってこんな事をしているのか。


いや、理由なんて知らなくて良い。


この街は……そういう場所なんだろ。


「あ、明美さんは、あのビルの中だ。巻き込まれないようにこっそり入ろう」


よりによってあのビルなのか。


酷い殺人ショーが階上で行われていて、気が気じゃないだろうな。


だったら早く連れて帰らないと。


何とか説得して、一緒にいる人も仲間に出来たら、新崎さんだって一人にはならないだろうし。