殺戮都市~バベル~

いつの間に俺は強い人に分類されていたんだろう。


最初は間違いなく弱くて、皆と必死に戦って。


あの時、星4レアの二人と戦った時に、新崎さんと一緒に逃げていたら、俺は強くはならなかったかもしれないな。


強いやつは避けて、弱いやつだけを殺す……いや、弱いやつすらも殺す事が出来ない臆病者になっていたかもしれない。


この街の一角で起こった、この街にとってもは他愛のない一戦闘が、俺に一歩踏み出す勇気を与えてくれたのかな。


「……真治君、明美さんはあそこにいる。サーチ画面に表示されてるから間違いない」


「あそこって……あの、人が集まってる所ですか?」


路地を抜け、公園の向こうの大通り。


中心部にほど近いこの場所に、結構な人が集まっている。


皆ビルを見上げていて……その屋上には、人が立っていた。


「何を……しているんですかね?」


この街で人が集まるなんて、きっとろくな事じゃない。


公園を抜け、その場所に近付くと……屋上の方から声が聞こえたのだ。








「次はもう少し長いぜ!!さあ、カウントダウンを始めろ!」







それを合図に、集まった人達が声を上げる。


「5!4!3!2!1!!」


そして、ゼロの声と共に、屋上に立たされていた人が突き落とされた。