殺戮都市~バベル~

「わ、笑えるだろ?偉そうに初心者に、この街での戦い方を教えていたってこれだ。俺は……この街では『殺される側』なんだよ」


新崎さんの武器は、確か星2だったな。


きっと、俺が西軍で戦ったやつらもそれくらいなんだろう。


いくら武器を強化しても、星5の武器には敵わない。


そう考えると、レアリティが低い武器を引いた時点で、ある程度運命は決まっているのかもしれないな。


……だからと言って、新崎さんをこのままにはしておけない。


「とりあえず、コンビニに行きましょう。メシを済ませて、その後に明美さんの所に」


「あ、ああ。真治君について行くよ」


やつれた顔をくしゃくしゃにして、笑顔を浮かべる新崎さん。


それにしても……金がないとは言え、今までは食事を摂っていたんだろ?


それなのに、このやつれ方はどうだ?


食べないだけでは、たった三日でこうはならないだろう。


明美さんがいなくなり、俺と奈央さんも帰って来なかった事が、よほど悲しかったのかな。


この街にやって来た時は、あれほど大きく、堂々として見えた新崎さんが、今ではとても弱々しく見えてしまう。


そんな新崎さんを連れて、俺はビルから出た。